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twinrailの海外鉄道旅行記録

韓国との境界・板門店を訪れ兵士と記念写真を撮る 朝鮮平壌開城巡検 01-06

朝鮮半島は朝鮮と韓国に分断されている。その唯一の接点が板門店だ。

韓国側からの訪問記はしばしば見かけるが、朝鮮側からの記録はなかなか少ない。今回は北側から南側を見たレポートをお届けする。

訪問日: 2016年3月9日

平壌から板門店まで

貸切バスに乗って高麗ホテルを出発し、朝ラッシュの平壌市街を通過する。

 

「70日戦闘」のキャンペーン中ということで、通勤する人々に対してパフォーマンスをする人々。ガイドいわく「ボランティア」という形で動員されるらしい。町内会の面倒くさい仕事、レベル100だ。

 

平壌の朝ラッシュ風景。平壌の街は他国に比べて乗用車や路線バスが少なく、移動手段の大半が徒歩、自転車、路面電車トロリーバスが占めている。そのため、広い道路の車道はガラガラで歩道をたくさんの人が歩いている。他国の都市と比べてかなり異様な光景だろう。

 

平壌市街を抜け、平壌開城高速道路に入る。アジアハイウェイ1号線の一部となっており、書類上は東京・日本橋から直通していることになっている。道路の幅はかなり広いが、交通量はとても少ない。舗装の修繕状態も悪く、バスは上下に大きく揺れた。

 

途中何度か朝鮮鉄道平釜線の線路と交差する。

 

沙里院を通過し、平釜線文武駅の北方近くで突然サービスエリアが現れた。(名称は不明。)建物は立派だが、トイレと小さな売店しかない。

 

朝鮮製のお菓子が並ぶ。値札は朝鮮ウォン表記だ。品物から見るに1朝鮮ウォン=1日本円ぐらいのレートだろうか。

 

板門店を見学する

引き続き高速道路を走り、板門店(판문점)に到着する。朝鮮と韓国の軍事境界線の周囲数km程度は非武装地帯となっており、民間人が近づくことはできない。だが、唯一ここ板門店だけが南北ともに観光に訪れることができるのである。

 

まずは停戦協定調印場を見学する。

 

調印場内部には金日成を始め朝鮮戦争に関する展示が掲示されている。

 

実際の調印が行われてた席で会談するメンバー。

 

いよいよ南北の共同警備区域に向かう。

 

朝鮮側の板門閣(판문각)から、韓国側の自由の家(자유의집)を望む。ただ、撮影時は朝鮮人民軍側の警備しか見えなかった。

写真手前に見える水色の建物は軍事停戦委員会本会議場としてニュースなどにもしばしば映っている。この建物内は南北双方から見学ができるはずなのだが、残念ながら当日は都合により参観できなかった。

 

朝鮮人民軍兵士と記念撮影。修学旅行の集合写真っぽくなった。

 

板門店見学の後は、開城名物の昼食である。

つづく。