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twinrailの海外鉄道旅行記録

開城の街を眺め飯床器を食べる 朝鮮平壌開城巡検 01-07

朝鮮第二の都市・開城は板門店からほど近い場所にある。

今回はバス車内から眺めるだけになってしまったが、ざっと概要を記したい。

訪問日: 2016年3月9日

開城名物・飯床器を食べる

飯床器(반상기)は元々は朝鮮料理の食器のフルセットを指すらしい。転じて、多数の料理を揃えた宮廷料理のことも指し、ここ開城の名物料理になっている。

 

バスを降りて、平壌冷麺食堂と書かれた建物に入る。

 

テーブルにつくと、机上は黄銅製の食器で埋め尽くされており、カラフルな装飾が一面にされていた。結婚式か何か始まるかのようだ。

 

こちらが飯床器である。メインは白飯とスープというシンプルなものだが、副菜がなんと12もある。メチャクチャ美味しかった。

もちろん大同江麦酒も飲み放題である。昼間からこんなことしていいのか?

 

開城の街並みを見る

開城の街には古くからの歴史的建造物や遺跡も多く、標準的なツアーには組み込まれているのだが、私が特に興味がなかったので今回はざっと見るだけにした。

 

昼食を終え、世界遺産の成均館(성균관)の前に来る。なお見学はしなかった。私は京都や奈良の寺社を見ても「全部同じに見える……」と言っているようなタイプの人間であるからだ。

 

我々の目的はこれ、朝鮮郵票展示場(조선우표전시장)である。郵票とは朝鮮語で切手を意味する。

写真がなくて申しわけないのだが、朝鮮郵便(조선우편)はかなり多種多様な切手を発行している。鉄道マニア向けにも鉄道車両が描かれた切手が多数あり、収集価値は高い。

 

バスに乗り、開城の街並みを眺める。平壌と変わらず道路の幅は広いが自動車は少なく、ただただ歩行者と自転車が溢れているのが特徴的だ。

 

開城駅も車窓から見られた。朝鮮の鉄道駅にしては珍しく近代的な建築である。

 

平壌への帰路

三角形の柳京ホテルが見えてくるといよいよ平壌に戻ってくる。高速道路の道路標識は日本とは少し違い、写真のような標識で「江南郡(강남군)から楽浪区域(락랑구역)に入る」ことを示している。

 

祖国統一3大憲章記念塔(조국통일3대헌장기념탑)の下をくぐる。

 

平壌市街に入り、大同江から未来科学者通り(미래과학자거리)のタワーマンションが見えた。

 

平壌駅に戻ってきた。

 

夕暮れの平壌駅前を歩く。スクリーンには朝鮮中央テレビが放映されていた。

 

次は平壌の地下鉄に乗車する。

つづく。