朝鮮の夜は暗い。衛星写真から見ても暗いとはよく言われることである。一方で、きらびやかにライトアップされた建物もある。
あまりネットでも見かけることのない、平壌の夜景を撮影した。
訪問日: 2019年9月13日
高麗ホテルに泊まる
今回の宿泊地も、前回と同じく高麗ホテルである。
旅行メンバーはここまで6人で来たが、実はもう1人いる。前日に予定があり北京からの寝台列車に間に合わないため、1人だけ飛行機で平壌入りすることになったのだ。しかも、前日の夜に九州から羽田空港に入り、深夜便で羽田から北京に入り、さらに北京から平壌に飛ぶという強行スケジュールであった。無事ホテルで合流できたことに大変ホッとした。
ただ、前回泊まったときと大きな違いがある。ロビーにホテルの模型ができたのだ。
しかし、この模型は実はいわくつきなのである。元々この模型はホテルの創業記念日に合わせて製作されたものだった。
だが、2018年に慶應義塾大学と東海大学の学生が泥酔して破壊したという事件が起こったのだ。幸い厳重注意と賠償だけで済んだが、相当なトラブルを巻き起こしたようであった。
なので、この模型は2代目だそうである。その話をガイドにしたら、「それ私がガイドを担当していたんですよ……。」と辛そうに話していた。かわいそうに……。
高麗ホテルのロビー。
高麗ホテル内にある商店。内部は撮影できないので外から撮影したが、デパートのような雰囲気である。
部屋は基本的にツインルームである。7人なので幹事特権として1人で利用させてもらうことにした。
ベッドルーム以外にもリビングがある。
テレビは朝鮮製で、アリラン(아리랑)のロゴがある。
パンフレットやテレビ番組表。NHKも映る。
バスルーム。前回と変わらず、TOTO製のユニットバスである。
平壌の夜景を撮影する
バスで町中のレストランまで来た。タワーマンションがカラフルに光っている。
結婚式のようなテーブルに通された。前菜だけでも7種類あり、大変豪華で美味しい。
食事を終え、バスで金日成広場に案内された。暗闇の中で、人民大学習堂(인민대학습당)が白く輝いている。
大同江(대동강)の対岸には主体思想塔(주체사상탑)が光っている。
大同江を遊覧船・虹(무지개)が航行していった。平壌でもナイトクルーズをする時代になったのか……という感慨に浸ってしまった。
ここまでの写真でお気づきかと思うが、ライトアップされた建物以外は、平壌の夜はやはりとても暗い。少し離れると相手の顔もわからないレベルである。とはいえ、夜の大同江はやはり平壌の若者のデートスポットになっているらしい。まあ、暗いほうが都合がいいのかもしれない。
つづく。