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twinrailの海外鉄道旅行記録

平壌冷麺の聖地・玉流館で冷麺を食べる 朝鮮平壌南浦巡検 02-06

「玉流館」というレストランを聞いたことがあるだろうか?

外交の舞台にも登場する平壌冷麺の名店だが、観光客も割とカジュアルに入れる。本場の冷麺を食べに行った。

訪問日: 2019年9月14日

「高級な方と普通の方どっちにします?」

玉流館(옥류관)は、平壌市内に位置する高級レストランである。2018年4月27日に板門店で行われた南北首脳会談では、金正恩委員長が文在寅大統領に同店の冷麺をふるまった。さらに、同年9月19日に平壌で行われた南北首脳会談では同店が昼食の会場となった。

玉流館の玄関には見ての通りラフな格好の人がたむろしていた。ファミリーで記念写真を撮っていたりして、高級レストランとは言えそんなに格式張っているというわけではない。

入店する前にガイドから質問が来た。

「ここが玉流館の本館なのですが、こちらは高級なので外国人は個室に通されてしまうんですね……。向かいに別館があって、こちらは普通のレストランで一般市民と一緒に食べれられるのですが、どっちにしま」

「別館の方で」

全員即答した。

 

こちらが向かいにある別館「玉流麺店」(옥류국수집)である。

 

店内はファミレスのようなカジュアルな雰囲気である。電光掲示板が光り、牡丹峰楽団のコンサート動画が流れている。やたらファンシーな色合いなのが謎だ。

 

本場の平壌冷麺を食べる

まずはドリンクから。このビールは大同江麦酒(대동강맥주)という。朝鮮を代表する酒であり、私は世界で一番おいしいビールだと思っている。

 

前菜がやってくる。こちらはチヂミ。お酢をつけて食べる。

 

続いてマンドゥ(만두)。朝鮮式の餃子である。

 

そしてこちらがメインの冷麺である。黄金色の器の上に、黒々しい麺がたっぷりと入り、ゆで卵、牛肉、きゅうりなどの具材が美しく盛り付けられている。

スープは非常にダシが効いており、お酢を入れると酸味と辛味がほどよく調和する。麺は絶妙なコシがあり、ソバの香りがほのかに感じられる。

朝鮮旅行で食べた食事の中でも、今まで食べた冷麺の中でも、間違いなく一番の美味しさであった。

 

昼食を終えて、午後は平壌市内の施設を回っていく。

つづく。