ソウルから北朝鮮の国境まで、列車で行くことができた。
北朝鮮との境界地帯を見学する。
訪問日: 2015年10月27日
DMZ-trainに乗る
DMZトレインに使われる車両は、ムグンファ号などで使われている気動車を改造した特別車両である。
ソウル駅から京義線4887列車、DMZトレイン都羅山行きに乗車する。ソウルを09:22に出発する。
ちなみに団体列車ではなく臨時列車の扱いであるため、きっぷはKorailのWebサイトや窓口で他の列車と同じように買える。
車内に入る。めっちゃファンシーだ。
こちらも0系新幹線にしか見えないが、ディーゼル機関車を改造した「観光号」である。JR四国の鉄道ホビートレインのはしりみたいなものが、韓国にもあったのである。
車内には昔の韓国の鉄道の写真が展示されている。営団地下鉄東西線に見えるが、ソウル地下鉄1号線である。
ちなみに最後尾のラッピングはこんな感じだった。
臨津江駅に停車する。ここから先は「民間人統制区域」に入るため、停車中に手続きを行う。
ここから先は特別な地域というわけである。
人家もほとんど無くなるが、完全な無人地帯というわけではない。農業をしている様子も見受けられる。
列車に韓国陸軍の憲兵が添乗してきた。緊張感のある列車旅である。
臨津江を越える。右手に見えるのは朝鮮戦争で破壊された橋脚の跡である。
都羅山駅を見学する
案内に従って都羅山駅を見学する。
現在は南北の直通列車はないが、かつては運行されていたこともあった。
都羅山駅の外観。
ユーラシアにつながる路線図。
またいつの日か平壌行きの列車が発車してほしい。
統一展望台から北朝鮮を見る
ここからは観光バスに乗って団体ツアーになる。
まずは都羅山統一展望台にやってきた。ここには以前も来たことがある。
軍事境界線に位置する北朝鮮の機井洞。巨大な国旗掲揚塔が建っている。
開城工業団地方面。近代的なビルなども見える。
都羅山統一展望台の次は、第三トンネルに来た。こちらも以前訪れたことがあるので、詳しくは過去記事を参照してほしい。
初めて開通した南北直通列車の映像。
南北直通列車の解説。
第三トンネルの解説。
臨津閣を歩く
折り返し、都羅山駅15:10発の京義線DMZトレインに乗車する。
帰りの列車は臨津江駅で長時間停車があり、付近を観光できるようになっている。
東の方には統一大橋が架かっている。
遊園地が見える。臨津江付近は特に立ち入りに制限がある区域ではないが、人家は少ない。
臨津閣の建物の前にでっかいアルファベットがあった。
臨津閣に安置されている蒸気機関車。朝鮮戦争のさなかに機銃掃射を受けたものだという。
列車は再び臨津江駅を発車したあと、17:52にソウル駅に戻った。
イースター航空で帰国する
翌朝、仁川空港07:50発のイースター航空ZE601便で成田空港に帰国した。
嶺東線のハイキングに始まり、正東津で朝日を眺めて、最後は北朝鮮を見て帰ってきた。韓国の地方部を堪能するよいショートトリップであった。
おわり。