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twinrailの海外鉄道旅行記録

観光列車・海列車に乗って日本海を眺める 韓国江原巡検 13-03

韓国の日本海側を走る観光列車「海列車」(바다열차)に乗車してきた。

海列車でしか行けない三陟線もあわせて乗りつぶす。

訪問日: 2015年10月26日

海列車の予約方法

予約方法であるが、韓国内の他の駅やKorailのウェブサイトでは予約できない。

海列車が停車する駅できっぷを購入することができるのだが、人気の列車なので当日座席に余裕があるとは限らない。

海列車の専用ウェブサイトで予約することもできるのだが、韓国発行のクレジットカードと住民番号が必要で、全く外国人に優しくない。

最終的に、Konestのこちらのページにあるように、観光案内電話「1330」に国際電話をかけて予約を取り次いでもらった。もし韓国語が話せるなら直接海列車のコールセンターに電話してもいいと思う。

海列車に乗る

正東津駅は日本海に面している。

一番海側のホームから海列車は出発する。正東津を10:30に出て、嶺東・三陟線を経て三陟に至る。

海列車の最大の特徴はこのように座席が日本海側を向いていることである。

海列車は正東津駅を出ると、三陟方面ではなくまず江陵方面に向かい、安仁駅で折り返す。

2015年当時は江陵駅が平昌五輪に向けた高速鉄道の工事のため閉鎖されていた。

そのため海列車も「正東津→安仁→正東津→三陟」という経路で走っていたのである。

統一公園の駆逐艦も車窓から見られた。

車窓から海がよく見える。

再び正東津に戻る。砂時計公園の列車が車窓から見えた。

別の車両に移動してみる。こちらの車両はボックスシートとラウンジになっていた。

東海駅を過ぎると嶺東線から三陟線に入り、定期列車が運行しない区間に入る。

湫岩駅に停車する。この駅からも海が近い。

11:53に終点の三陟駅に到着した。

三陟自体は観光地というよりも、貨物メインの少し寂しい駅であった。

折り返しを待つ海列車の背景には少しだけセメント工場と貨物列車が見えている。

三陟駅から三陟バスターミナルまで歩く。途中の鉄橋で折り返しの海列車を撮影した。

泉谷洞窟を見学する

三陟バスターミナルに来た。三陟から東海へは路線バスが頻発している。

余談だが、バスターミナルに併設されている観光案内所に立ち寄ったら「日本人ですか?」と日本語で声をかけられた。どうやら日本人のスタッフがいるらしい。ソウルでも釜山でもなく地方都市に日本人がいるのはちょっとびっくりした。現在も勤めているのだろうか?

三陟バスターミナルから市外バスに乗って「泉谷洞窟」(천곡동굴)にやってきた。入場料を払い、ヘルメットを被って洞窟内に入る。

元々はソウル行きのムグンファ号まで時間が余っているので時間つぶしに見つけた観光地だが、私自身けっこう鉱山の坑道などを見学するのが好きなので楽しみである。

洞窟内はきれいにライトアップされていていた。以下、写真をお送りする。

実のところ、想像していたより大規模で、けっこう楽しかった。これを目的に日本海側まで来るほどでもないとは思うが、近くに寄る機会があったらぜひ行ってみてほしい。

洞窟を見学し終え、路線バスで東海駅にやってきた。

よくある地方都市の駅である。韓国では珍しく列車別改札を行っていた。

嶺東・太白・中央線、ムグンファ号1640列車、清涼里行きに乗車する。東海を15:28に出発し、終点の清涼里には20:29に到着する。ソウル市内まで5時間もかかる。

高速バスならば3時間ぐらいで到着するし、現在はKTXも開通して2時間ちょっとで到着する(2015年現在は未開業)。韓国の日本海側もソウルから充分近い。

わざわざムグンファ号に5時間乗る必要はないのだが、やっぱり乗ってしまう。鉄道オタクだから……。

つづく。