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twinrailの海外鉄道旅行記録

香港からマカオまでバスと高速船で往復する 香港中国巡検 14-01

初めての香港旅行、一番ビックリしたのはホテルのあまりの高さだった。

だから、中国から毎日「通勤する」ことにした。

訪問日: 2015年12月11日

ジェットスターで香港に飛ぶ

香港への旅路はジェットスターを使う。

成田空港のLCC向け第3ターミナルはよくお世話になっている。空港にフードコートがあるのがメチャうれしい。

08:40発、GK21便に搭乗する。

ふだん搭乗口は混み合うものだが、なぜか人が少なくゆるい雰囲気だったことを覚えている。

雨の降るなか、飛行機に乗り込む。香港には12:50着、およそ5時間のフライトとなる。

香港からいきなり深センに行く

香港空港に着陸する。

今回、ホテルを深センに予約した。香港のホテルは東京よりも高いが、深センに行くと値段が3分の1ぐらいになるのである。

とりあえず、香港空港から深センに移動しないといけない。香港空港から深センへの直通ツアーバスが出ているのでカウンターに向かう。

しかし、カウンターに行くとオバチャンから熱烈に客引きを受けるし、何か値段が妙に高い。香港空港のここだけ雰囲気が中国と一緒である。

というわけで直通バスをやめて、路線バスと電車で深センに向かうことにした。A43系統で上水駅に向かう。

香港空港から市街地への移動は電車を使わず、2階建ての路線バスに限る。

なぜならば景色がメチャいいからである。

1時間ほどで上水駅に到着した。

上水駅は香港MTR東鉄線の境界地帯手前の最後の駅である。境界に位置する次の羅湖駅周辺は制限区域になっており、電車でしか行けない。

一駅だけ電車に乗って、終点の羅湖駅で降りる。

香港MTR東鉄線の車両。

香港の羅湖(Lowu)から、中国深センの羅湖(Luohu)へ移動する。同じ中華人民共和国とは言っても、越境の手続き上は別の国のようなもので、パスポートを見せて「入国」することになる。

とはいえ、ものすごい数の人が通勤通学しており、ICカードだけで審査を通過している人も多数いた。

1時間ほどで深セン側に抜けた。香港から中国に入るとガラッと別世界のようになる。端的に言うとどこからか下水の臭いが漂ってくるようになる。

深セン駅は中国側の最後の駅にして深セン市の在来線のターミナル駅でもある。

広州までのシャトル特急と、長距離寝台列車の両方がやってくる。

 

ショッピングセンターである羅湖商業城。

今日からしばらくは、深セン駅の真上にあるステーションホテルにお世話になる。といっても東京ステーションホテルのような高級ホテルでなく、ごく普通のビジネスホテルである。

深センからバスで珠海に行く

翌朝、深センの羅湖バスターミナルから、マカオに面した珠海行きのバスに乗る。

今でこそ香港とマカオ港珠澳大橋で結ばれているが、2015年当時はまだ開通されておらず、珠江上流にある虎門大橋までぐるっと迂回しなければならなかった。

途中、サービスエリアで休憩する。サービスエリアと言っても田舎の店が並んでいるだけだが…。

深センを10時ぐらいに出て、珠海に着いたのが14時ぐらいだった。

珠海駅もマカオとの境界に位置している。

珠海からマカオに入る

珠海の拱北からマカオに入る。

こちらも1時間弱でマカオに「入国」した。深センからマカオに入るだけでもう15時になってしまった…。

マカオはどこに行きたいというわけでもなく、ポルトガル植民地時代の風情が残る街並みを見たかった。

アジアとヨーロッパが混じる不思議な場所だった。

高台に上る。

ひときわ目立つ建物はカジノ、ホテルリスボアである。

悪の帝王がいるような派手さである。

悪の帝王に狙いを定める……。

マカオから船で深センに渡る

マカオの町並みを堪能したので、高速船で深センへ帰る。

港には各社の窓口が並び、香港行きなどいくつかの行き先がある。

今回はこちらの高速船に乗船する。

いわゆるジェットフォイルで、東京竹芝から伊豆大島に行くような船である。

1時間ほどで、深セン蛇口港に着いた。

ただ、ここは深セン市の西部にある。羅湖がある中心部までは、地下鉄でさらに1時間かかる。遠い。

今日も羅湖に泊まり、明日はいよいよ香港市内に向かう。

つづく。