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twinrailの海外鉄道旅行記録

水上都市ベネチアの街を歩く 西欧周遊巡検 10-14

世界でもベネチアほど唯一無二の都市はないと思う。

絵のように美しい街なみ、行き交うゴンドラ、そしてほぼ全てが船によって運行される公共交通。

訪問日: 2015年3月5日

ベネチアの街を歩く

ベネチア島は島全体がテーマパークのようなものである。街はビックリするぐらいキレイで、建物にも統一感がある。

もちろん、5万人の住民の生活の場であることには間違いないのだが、ふつうのイタリアの都市にある生活感のようなものが薄いのもまた確かである。

ベネチア島の中心地はこのサンマルコ広場である。運河を挟んで反対側にあるサンジョルジョマッジョーレ聖堂の鐘楼からベネチアの風景が見下ろせる。

ベネチアの街並みの向こうにアルプスの山々が見える。

今回はベネチア本島ではなく運河を挟んで反対側にあるジュデッカ島にあるホステルに宿泊した。観光客も少なく、静かに過ごせる島である。

ジュデッカ島からベネチア本島を望む。

「ジェネレーター ベニス」というホステルに宿泊した。周辺環境はもちろん、ホステルも快適だった。

ベネチアののりものに乗る

さて、ベネチアの綺麗な風景を見ていただいたところで、乗り物の話をする。

ベネチアの公共交通はほぼ全てこのバポレットと呼ばれる、ACTVが運行する水上バスによって賄われている。

ベネチア島嶼部は自動車や自転車が乗り入れられないため、この水上バスが網の目のように運行している。

ちなみに片道運賃は9.5ユーロ(1400円)、24時間券は25ユーロ(3800円)である。メチャクチャ高いが、水上バスである以上コストがかかるのはしかたないのだろうか。

もちろん、観光客だけでなく、住民の重要な足でもある。ちなみに島民割引運賃などは別にある模様である。なお、やはり船である以上、接岸する度に2~3分はかかるため、バスなどに比べると時間はかかる。

大運河も水上バスの幹線ルートである。

ACTVはリド島などに向けたカーフェリーも運行している。

水上バスだけでなく水上タクシーも存在している。その他にパトカーや救急車、トラックなども、この街では全て船である。

有名なゴンドラは観光客向けの乗り物である。日本で言えば人力車のようなイメージだろうか。

ところで、今回は鉄道でベネチアに乗り入れたが、他にも自動車で直接乗り入れたり、クルーズ船などで来訪することもできる。駐車場やクルーズターミナルとベネチア本島の間にはピープルムーバーと呼ばれる索道式の新交通システムが運行している。

フレッチャアルジェントでベネチアからローマへ

翌日、ベネチアを出てローマへ向かう。

ベネチア・サンタルチア駅に停車する近郊列車たち。

フレッチャアルジェント9431列車、ローマ行きに乗車する。ベネチア・サンタルチア駅を13:25に出発し、ローマ・テルミニ駅に17:10に到着する。

車内の液晶画面。停車時刻や天気も表示されていて便利である。

列車はベネチアを出発し、アルプスの山並みを見ながら海の上を走っていく(写真は前日に撮影したもの)。

明日はナポリを観光する。

つづく。