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twinrailの海外鉄道旅行記録

ミュールーズのフランス鉄道博物館を訪問する 西欧周遊巡検 10-10

フランスのミュールーズに位置するフランス鉄道博物館(Cité du train)は、フランス最大級の鉄道博物館である。

フランスの鉄道の歴史が詰まった充実の施設だった。

訪問日: 2015年2月28日

ユーロシティでストラスブールからミュールーズへ

ストラスブール駅からユーロシティEC91列車バーゼル行きに乗る。ストラスブールを13:06に出発した。

ユーロシティはかつてヨーロッパ中を結んだ特急(TEE)の後継列車と言えるかもしれない。ほとんどはTGVやICEなどの高速列車に置き換えられていったが、ここではまだ客車のユーロシティが残っている。高速列車より広々としていて快適かもしれない…。

ミュールーズ駅に14:09に到着した。駅前から出発する路面電車に乗り換える。

ミュールーズから路面電車でフランス鉄道博物館にアクセスする

SNCFミュールーズ駅からフランス鉄道博物館へのもっとも楽なアクセスは、路面電車の3号線に乗ることである。

ミュールーズは小規模な都市なので、路面電車といっても10分も走れば郊外に出てしまう。専用軌道を快走する路面電車は乗っていて楽しい。さらに、この3号線はSNCFと直通運転もしているということである。

ミュゼ(musées)駅で下車する。トラムの駅でもあり、SNCFの駅でもある。

フランス鉄道博物館を見学する

駅からすこし歩いて、フランス鉄道博物館ことシテデュトラン(Cité du train)にやってきた。フランス語で「列車の街」という施設名である。

入場料は大人14ユーロ(2100円)だが、学生割引などもある。

さっそく館内を見ていこうと思う。

博物館のハイライトはやはり世界最速の鉄輪式列車、TGV4402編成の紹介だろう。2007年4月3日に574.8km/hを記録して以来、2023年現在も破られていない。

ちなみにこの車両本体は博物館には展示されておらず、営業運転に就いている。

うれしそう。

世界最速記録を持つ車両はTGVだけではない。このCC7100形電気機関車CC7107号機も世界記録を持っている。

1955年3月28日に331km/hを記録している。

他にも多数の車両が展示されている。

残念ながら私はあまりフランスの鉄道に詳しくないため一つずつ解説はできないので、ペタペタと写真を貼っていくのみである。なにか貴重な車両があったらコメントかtwitterのリプで教えてください……

 

 

全てを写真に収めることはとうてい不可能なくらい充実していた。はるばる来たからには少なくとも3時間は確保して、じっくりと見ておくことを推奨したいと思う。

ミュールーズから列車に乗ってチューリヒ

博物館を出て、路面電車でミュールーズ駅に戻った。

普通列車(TER)に乗車する。ミュールーズを17:19に出発する。

普通列車の2等車でも特急なみのシートなのがうれしい。

フランスから国境を越えてスイスに入り、18:07にバーゼル(SBB)駅に到着した。

バーゼル駅前は路面電車のターミナルになっている。

18:07発のインターシティIC783列車に乗車する。反転フラップ式(パタパタ)の発車標が残っていてうれしい。

電気機関車が牽引する客車編成である。

インターシティの車内を探検する。食堂車が連結されていた。

チューリヒからシティナイトラインでドレスデン

19:02にチューリヒ中央駅に到着した。いよいよ寝台特急シティナイトラインに乗車する。

先頭に機関車が連結された。

乗車が始まった。この459列車「カノープス」はチューリヒを出発して、ベルリン方面とプラハ方面に分割する。

列車の行先標と号車表示。266号車とやたらに数字が大きい。

今回は3段個室寝台(クシェット)に乗車した。最も安い寝台でも個室なのが西欧らしい。とはいえ、知らない人と相部屋になるのでちょっと気まずいかもしれない。

翌朝08:07にドイツのドレスデン中央駅に到着した。機関車はいつの間にかチェコ鉄道のものに変わっていた。

ドレスデン中央駅の大屋根を見上げる。この日はドレスデンの鉄道に乗りまくる。

つづく。