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twinrailの海外鉄道旅行記録

木組みの家が立ち並ぶストラスブールの街を歩く 西欧周遊巡検 10-09

アニメ「ご注文はうさぎですか?」に出てくる木組みの街のモデルは、フランス・アルザス地方だと言われている。

その中の一つ、ストラスブールを訪れた。

訪問日: 2015年2月28日

木組みの街・ストラスブールを歩く

ストラスブールの旧市街は、市内を流れるイル川の中州に位置し、グランディルと呼ばれ世界遺産に登録されている。

中でもプティットフランス地区はアルザスの伝統家屋である木組みの家(コロンバージュ)が立ち並び、絵本の中のような世界が広がっている。

プティットフランスはイル川に面している。

観光船も運行されていて、閘門を使って船が上下していく様子も見られる。

ストラスブール大聖堂に上る

ストラスブールの象徴といえばノートルダム大聖堂である。高さ142mあり、1647年から1874年まで200年以上、世界一高い建造物だったという。

教会の中も天井が高く壮大である。

ちなみにこの尖塔は上ることができる。もちろんエレベータなど存在しないので、300段以上の階段を歩くことになるのだが、頂上まで行くとストラスブールの街並みが一望できてよかった。

ストラスブールのトラムに乗る

ストラスブール路面電車は都市計画の好例として知られている。路面電車は1960年に一旦廃止されたが、渋滞対策のため1994年に復活した。50万人にも満たない小規模な都市に、6路線50kmもの路線網がある。

オムドフェール駅が路線網の中心に位置している。円形の屋根が特徴で、四方からひっきりなしに電車がやってくる。

新型のシタディスの車両。

開業当初からのユーロトラム車両。

「ヨーロッパの首都、ストラスブール」ラッピングの車両。

ストラスブール駅で列車を観察する

ストラスブール駅はガラス張りの球体に覆われたモダンな建築のように見える。

だが、中に入ってみるとレンガ造りの駅舎が現れる。古い建築をガラスのファサードで覆ってしまうという大胆な造りをしている。

ストラスブール駅に停車している列車を観察してみる。こちらは2両編成の普通列車(TER)である。

パリから東ヨーロッパ高速線(LGV)を経由してTGVが乗り入れている。写真はEuroDuplex車両。

旧型のTGVレゾ車両。

他とはカラーリングが違う車両もやってきた。キリル文字で「РЖД」(RZD)と大きく書かれたこの車両はロシア鉄道の車両である。

フランスの駅で、ロシアとポーランドの客車を、ドイツの機関車が牽引している。まさに国際列車そのものである。

この列車はモスクワのベロルスキー駅からパリの東駅までの3500kmを結ぶ、EU圏でも最長クラスの寝台列車である。

ただし、2020年に新型コロナの影響で運休して以来、ウクライナ侵攻のため未だに復活の見込みはない模様である。再びモスクワからパリまで列車が直通する日は来るのだろうか?

つづく。