チェコのプラハは、東側諸国の路面電車の定番となったタトラカーのふるさとである。
プラハを走るタトラカーと、その他の乗り物を巡ってきた。
訪問日: 2015年3月2日
ユーロシティでドレスデンからプラハへ
朝、ドレスデン中央駅にやってきた。
ドレスデン中央駅は通過型ターミナルなのに、中央だけは頭端式になっている。かっこいい。
ユーロシティEC171列車ブダペスト行きに乗車する。ドレスデン中央を09:07に出て、プラハ中央には11:25に到着する。機関車は既にチェコ鉄道(ČD)のものである。
2等車は6人個室であった。知らない人と相部屋になるヨーロッパスタイルの車両である。この時は私一人だったので快適だったが、もう一人だけ来るとちょっと気まずかったりする。
チェコとの国境が近づいてくると、列車はエルベ川に沿って走っていく。
チェコに入ると名前は「ラべ川」に変わる。
ベルリンとプラハを結ぶ幹線とは思えないくらい、ゆったりと列車は走っていく。
プラハの街を歩く
プラハに到着した。
ヴルタヴァ川の奥にはプラハ城が構えている。
川には船が行き来して、多くの橋が架かっている。
中でもカレル橋は観光地としても有名で、昼夜多くの人が行き交っている。
プラハのタトラカーと会う
鉄道マニアにとってプラハ最大の魅力は、140km以上に及ぶ巨大な路面電車網、そしてそこを走るタトラの車両である。
タトラT3は、世界で最も生産された路面電車である。
プラハではタトラT3の低床車モデルも運行されている。
タトラT6A5。
プラハの地下鉄に乗る
多種多様な車両が走る路面電車に比べると、地下鉄の車両は意外とシンプルである。
81-71M型は、元は旧ソビエト時代にロシアで生産された車両の改造車である。
M1型は2000年以降に製造された新型の車両である。2023年現在も、プラハ地下鉄ではこの2種類の車両だけが走行しているようである。
プラハ・マサリク駅を見学する
プラハ中央駅のすぐ近くには、プラハ・マサリク駅という近郊列車「エスコプラハ」のターミナル駅がある。乗車するわけではないが、ちょっと覗いてみた。
M152型気動車が停車していた。首都のターミナル駅に単行の気動車が停まっているのもおもしろい。
こちらも気動車かと思ったが……。
ディーゼル機関車による牽引だった。やはり首都の近郊列車とは思えない、ゆるいターミナル駅であった。
つづく。