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twinrailの海外鉄道旅行記録

平壌のトロリーバスと路面電車を貸し切る 朝鮮平壌開城巡検 01-12

平壌トロリーバス路面電車に乗りたい」と旅行社に注文しても普通は「団体で貸し切りにしないと乗れない」と言われるらしい。だが今回は違う。34人もいる。

数の暴力で平壌貸切バス・電車ツアーを実現させた。

訪問日: 2016年3月10日

トロリーバスを貸し切る

トロリーバスの乗車のスタートは凱旋門である。

 

今回の貸切車両は千里馬091型の172号車である。フロントには「平壌駅-科学技術殿堂」(평양역-과학기술전당)と書かれており、普段は10号線にいる車両らしい。「直行」の札が置かれ、貸し切りであることを示している。

 

後ろから見た様子。

 

諸元表。

 

座席はFRP製である。

 

運転席の様子。計器には中国メーカーの名前がある。

 

車内の様子。連接車体であるので、連結部はこのようになっている。お花の飾りがすてき。

 

ちなみにこの時、3名のガイド以外にも、朝鮮国際旅行社の関係者が同乗して挨拶しに来てくれた。34名も一度に来てしかもバスを貸し切るというのがかなり珍しかったらしい。

 

凱旋門を発車。今回のルートは1号線(平壌駅~リョンモッ洞)と同じである。平壌の一番の大通りを通る路線である。

 

途中、金日成広場の前も通過する。ちょうど何らかの集会を行っているところであった。

 

路面電車を貸し切る

平壌駅に到着する。ここでトロリーバスから路面電車に乗り換える。

 

車両はK8D5K型の1002号車。乗車するのは1号線(平壌駅-万景台)の全線である。

 

車両の銘板。チェコプラハのCKDタトラ製である。1990年製造。

 

車内の様子。こちらもお花の装飾がきれい。

 

座席は折りたたみ椅子と同じような形をしている。

 

運転台の様子。タトラの路面電車の運転方法は自動車と同じでペダル式らしく、やけにスッキリとして見えるので、通常の運転台を見慣れているとちょっと違和感があるかもしれない。

 

行先表示板を外して記念撮影するメンバー。

 

列車は平壌中心部を抜け、郊外に向けて進む。南浦へ通じる幹線道路でもあり交通量も多いが、周囲は住宅が多く中心部に比べるとややのどかな風景が続く。

 

終点の万景台の車庫に到着し、撮影タイムになる。「3」と書かれているのは「3大革命」の文字の一部である。

 

「人民のために服務する!」と書かれた車体。

 

車体の赤い星は5万kmの無事故運行ごとにペイントされるらしい。

 

車庫の事務室。「今日は設備点検検閲の日」と書かれている。

 

次回は車窓から見た平壌路面電車やバスの写真をお届けする。

つづく。