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twinrailの海外鉄道旅行記録

モスクワの地下鉄に乗って市内の名所を巡る ロシアシベリア巡検 12-06

モスクワの地下鉄には、日本や世界の他の地域にはない独特の雰囲気と豪華絢爛さがある。

地下鉄に乗って市内の観光名所を巡る。

訪問日: 2015年9月12日

モスクワの地下鉄駅を巡る

ここはモスクワの北の郊外に位置する、地下鉄9号線のブラディキノ(Владыкино)駅である。ホテルの最寄駅がここであった。地下鉄の駅だが、地上に大きな駅舎があるのが特徴的である。

モスクワの地下鉄は基本的にけっこう深い。長い長いエスカレータを下っていく…。

同じく地下鉄9号線のティミリャゼフスカヤ(Тимирязевская)駅。ここは至ってシンプルな駅である。

地下鉄6号線のリシュスカヤ(Рижская)駅。

地下鉄5号線のプロスペクトミーラ(Проспект Мира、平和大通り)駅。壁面に細かい装飾が刻み込まれている。

同じく地下鉄5号線のパベレツカヤ(Павелецкая)駅。

地下鉄3号線のアルバツカヤ(Арбатская)駅。

レーニンがいる!

モスクワ地下鉄の列車を撮る

モスクワ地下鉄はいくつかの形式の列車が走っているが、私が訪問中に見たのは主にこの2つである。

81-717/714形電車。地下鉄2号線にて。

81-760/761形電車。地下鉄9号線にて。

モスクワの路面電車を見る

モスクワはチェコのタトラ製の路面電車も多数走っている。

ただ、滞在中は乗る機会がなかった。地下鉄でだいたいこと足りてしまうのであった。

モスクワのモノレールに乗る

モスクワには1本だけモノレール(Московский монорельс)がある。

地下鉄9号線と接続するティミリャゼフスカヤ(Тимирязевская)駅から出発する。

車体は結構小さい。モノレールというか、新交通システムの雰囲気に近いかもしれない。

モスクワの名所を巡る

ここからは乗り物ではなく観光地に注目していく。

モノレールのビスタボチヌイツェントル(Выставочный центр、展示館)駅で降りる。

その駅名の通り、国民経済達成展示館(Выставка Достижений Народного Хозяйства)、旧称・全ロシア博覧センター、通称VDNH(ВДНХ)が位置している。

ここの目玉はソビエト建築の建物が大集合しているところなのだが、あいにく時間が足りずにこの門だけ撮影した。今度はぜひ見て回りたい…。

オスタンキノ・タワー(Останкинская телебашня)は高さ540mを誇る、ロシアのみならずヨーロッパで最も高い建築物である。1967年から1976年までは世界一高い建築物でもあった。

宇宙征服者のモニュメント(Монумент «Покорителям космоса»)は、高さ107mの記念碑である。

1階には宇宙飛行士記念博物館(Мемориальный музей космонавтики)がある。

ロシア連邦保安庁、通称ルビャンカである。かつてはソ連国家保安委員会(KGB)の本部であり、恐怖政治の象徴でもあった。

救世主ハリストス大聖堂は、ロシア正教会の中心的な教会の一つである。

モスクワの建物といえば、ソビエト時代に建造されたスターリン様式の高層ビルが有名である。ロシア外務省もその一つである。

モスクワ大学も、スターリン様式の建物の一つである。ちなみにこの本館は学生や教職員の寮である。(案内してくれたガイドによると、古い建物のためあまり住みごこちはよくないとのこと…。)

赤の広場の周辺を歩く

モスクワの中心は赤の広場である。バスクレセンスキー門を通って広場に入る。

聖ワシリイ大聖堂赤の広場内にあるロシア正教会の大聖堂である。モスクワ、あるいはロシアといえばこの建物が思い浮かぶ人も多いかもしれない。

無名戦士の墓。第2次世界大戦で亡くなった兵士のための記念碑である。

ブラゴベシェンスキー大聖堂(生神女福音大聖堂)。

赤の広場にはGUM(ГУМ)と呼ばれるソビエト時代からの百貨店がある。ロシアの銀座三越やロンドンハロッズのような存在で、古いながらも豪華絢爛そのものである。

建物内に噴水もある。豪華である。

この百貨店、なぜかトイレが名所になっている。メチャクチャ広いし、大理石をふんだんに使っている。ペーパータオルでなく布のタオルが使い捨てで設置されているのが一番豪華だった。

モスクワで見つけたものたち

日本の丸亀製麺は「Марукамэ(Marugame)」としてモスクワに進出している。日本と同じメニューのほか、ロシア独自メニューもあった。2022年のウクライナ侵攻以降は、店名を「丸(Мару)」に変えて営業しているらしい。

ダイドードリンコの自販機もある。ウラジオストクでも見かけたが、モスクワにもある。ただ、こちらはウクライナ侵攻以前、2020年時点で既に清算手続きを行っていたらしい。

朝鮮料理レストラン「コリョ(Корё)」。看板の色を見てわかるとおり、北朝鮮の国営レストランである。冷麺がおいしかった。

2023年現在、営業しているかは不明。

アエロエクスプレスで日本に帰る

いよいよロシア旅行も最後の日になった。

モスクワ・パベレツキー駅から列車に乗車する。

ドモジェドボ空港行きの「アエロエクスプレス」に乗車する。

2列+3列シートの綺麗な車両だった。

40分ほどでドモジェドボ空港に到着する。

日本航空 JL442便 ドモジェドボ空港17:15発、成田空港翌日08:35の便で帰国した。

初めてのロシア旅行にして、シベリア鉄道ウラジオストクからモスクワまで横断するということを達成してしまった。モスクワもたっぷり観光できたし、初めてのロシア旅行にしては上出来だったと思う。

2023年現在、ウクライナ侵攻の影響で、日本からロシアへの直行便がなくなったり、クレジットカードが使えなかったりと、ロシア旅行は以前よりハードルが上がっている。

再び以前のようにロシアを旅行したいと思う次第である。

おわり。