シベリア鉄道の旅は単調に見えるが全く飽きることはない。
寝ながらにして色々な街に連れて行ってくれる最高の乗り物である。
訪問日: 2015年9月7日
シベリア鉄道3日目の朝を迎える
シベリア鉄道6泊7日の旅も3日目になった。
朝起きてホームに降りたらクソ寒かった。昼間は30℃にもなるのに、霧の朝は0℃近くになる。シベリアの内陸部は寒暖差が激しくてつらい。
時刻は06:40、チェルヌイフスクザバイカリスキー駅である。
30分ほど停車するので、駅の外に出る。
機関車がいつの間にか付け変わっていた。
小雨がパラつく中、列車は走っていく……。
チタ駅に降りる
ところで、ロシアの寝台列車は、各車両に1人は車掌がいるシステムになっている。二交代制らしく、私の車両は中年の男性と女性がペアで勤務していた。
駅に到着するとドアの前に立ち、乗り降りの補助や改札を行っている。
列車には整備員が添乗しており、駅で長時間停車する度に台車などを点検している。
14:11、チタに到着した。1日目の深夜にハバロフスクを出発してから、1日半ぶりの大都市である。
駅前にはトロリーバスも走る都会である。ハバロフスクは深夜で景色がよく見えなかったため、ウラジオストク以来実質2日ぶりに見る都会の姿に感動である。
シベリア鉄道は旅客列車は少ないが、貨物列車は飽きるほど走っている。世界の物流の大動脈に触れる旅でもある。
ヒロク(Хилок)駅。
シベリア鉄道の食堂車に行く
シベリア鉄道の食事事情だが、基本的には「乗る前に買い込む」ことになる。パンは豊富にあるし、カップ麺はロシアでも売っている。日本から保存食のアルファ米やフリーズドライの味噌汁などを持ち込めば飽きることもない。
駅のキオスクや車内販売でもカップ麺ぐらいは売っている。インスタントマッシュポテトなどもあり、私は結構これをよく食べた。
とはいえちゃんとした食事も食べたい。乗車中、一度だけ食堂車に行った。
食堂車は意外にも豪華だった。
まずはビールを頼む。ロシアのビールといえばバルチカが有名である。
今回は「キーウ式チキンカツレツ」を頼んだ。日本人にも馴染みのある味だし、列車の食堂車とは思えないほど美味しい。
こうやって紹介するといい感じに思えるかもしれないが、食堂車も2つ欠点がある。「高くて遅い」のである。
そんなわけで、食堂車はガラガラだった。ほとんどの乗客は自前の食事を食べているようである。
22:56、3日目最後の停車駅、ウランウデ駅に到着した。
シベリア鉄道の4日目を過ごす
4日目に突入した。
06:24、イルクーツクに停車する。距離的にも時間的にも、ウラジオストクとモスクワのだいたい中間地点である。
ホームは低床式なので、線路横断を当たり前にしている。いちおう跨線橋はあるが、あまり使う人はいない。
ジマ駅(Зима)。
トゥルン駅(Тулун)。
ニジュネウディンスク(Нижнеудинск)駅。
VL80(ВЛ80)型電気機関車が止まっていた。
タイシェト(Тайшет)駅。
イランスカヤ(Иланская)駅。
4日目の車窓は終わり、夜を迎える。
つづく。