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twinrailの海外鉄道旅行記録

ロープウェイとアプト式鉄道でモンセラートに登る 南欧縦断巡検 15-07

バルセロナから1時間ほどの山中に、モンセラート修道院という名所がある。

ロープウェイで登り、アプト式鉄道で下ってきた。

訪問日: 2016年2月10日

カタルーニャ州営鉄道に乗る

モンセラートに行くには、バルセロナの近郊電車であるカタルーニャ州営鉄道(FGC)に乗るのが一番手軽である。

モンセラート方面への列車は、バルセロナエスパーニャ(Plaça d'Espanya)駅が始発になる。複数の路線があるうちのR5号線に乗る。

1時間ほど乗車して、アエリドモンセラート(Aeri de Montserrat)駅で下車する。

モンセラートのロープウェイに乗る

アエリドモンセラート(Aeri de Montserrat)は、日本風に言うとモンセラート・ロープウェイである。

鉄道駅に接続した山麓と、標高約700mぐらいのところにあるモンセラート修道院を結んでいる。

残念ながらこの日はメチャメチャ霧が出ていた。

晴れていれば、モンセラートの雄大な景色が楽しめるらしい。残念……。

ロープウェイの頂上駅に到着した。

ここからさらにサンタコバ(Santa cova)方面とサンジュアン(Sant Juan)方面の2つのケーブルカーが運行している。だが今回は霧も濃く、乗車は見送ってしまった……。

モンセラートを見学する

モンセラートにはたくさんの巨岩や奇岩がそびえ立つ。

山の中腹にモンセラート修道院が建っている。

聖堂の中に入る。

この修道院の一番の見所はこの荘厳な聖堂の中にある「黒いマリア像」である。黒い理由は特にわかっていないが、厚い信仰を集めている。

モンセラートのアプト式鉄道に乗る

本来ならさらに雄大な自然を楽しめるらしいのだが、霧がすごすぎて聖堂の中以外に特に行く場所がない。

しかたなく下山することにした。

モンセラート登山鉄道(Cremallera de Montserrat)は、山麓とモンセラート修道院を結んでいる。全長5km、標高差550m、最大勾配156‰である。

日本でも大井川鉄道でおなじみのアプト式のラック式鉄道である。線路の間にあるギアを使って急勾配を上り下りしていく。

車内は普通の電車とそんなに変わらない。

運転席から前面展望を楽しむこともできる。

標高が下がってくると、次第に霧が晴れてきた。

途中駅で列車が交換する。

山麓の街に降りてきた。

カタルーニャ州営鉄道と接続する、モニストロルドモンセラート(Monistrol de Montserrat)駅に到着した。

カタルーニャ州営鉄道でバルセロナに帰る

ここから先程も乗った列車でバルセロナに引き返す。

3両編成の列車がやってきた。

1時間ほどでバルセロナエスパーニャ駅に戻ってきた。

モンセラートは有名な観光地・景勝地であるとともに、ロープウェイ・ラック式鉄道・ケーブルカーと、鉄道マニアにも楽しい場所である。

ぜひ気候のいい季節に訪れてほしい…。

つづく。