バルセロナから1時間ほどの山中に、モンセラート修道院という名所がある。
ロープウェイで登り、アプト式鉄道で下ってきた。
訪問日: 2016年2月10日
カタルーニャ州営鉄道に乗る
モンセラートに行くには、バルセロナの近郊電車であるカタルーニャ州営鉄道(FGC)に乗るのが一番手軽である。
モンセラート方面への列車は、バルセロナ・エスパーニャ(Plaça d'Espanya)駅が始発になる。複数の路線があるうちのR5号線に乗る。
1時間ほど乗車して、アエリドモンセラート(Aeri de Montserrat)駅で下車する。
モンセラートのロープウェイに乗る
アエリドモンセラート(Aeri de Montserrat)は、日本風に言うとモンセラート・ロープウェイである。
鉄道駅に接続した山麓と、標高約700mぐらいのところにあるモンセラート修道院を結んでいる。
残念ながらこの日はメチャメチャ霧が出ていた。
晴れていれば、モンセラートの雄大な景色が楽しめるらしい。残念……。
ロープウェイの頂上駅に到着した。
ここからさらにサンタコバ(Santa cova)方面とサンジュアン(Sant Juan)方面の2つのケーブルカーが運行している。だが今回は霧も濃く、乗車は見送ってしまった……。
モンセラートを見学する
モンセラートにはたくさんの巨岩や奇岩がそびえ立つ。
山の中腹にモンセラート修道院が建っている。
聖堂の中に入る。
この修道院の一番の見所はこの荘厳な聖堂の中にある「黒いマリア像」である。黒い理由は特にわかっていないが、厚い信仰を集めている。
モンセラートのアプト式鉄道に乗る
本来ならさらに雄大な自然を楽しめるらしいのだが、霧がすごすぎて聖堂の中以外に特に行く場所がない。
しかたなく下山することにした。
モンセラート登山鉄道(Cremallera de Montserrat)は、山麓とモンセラート修道院を結んでいる。全長5km、標高差550m、最大勾配156‰である。
日本でも大井川鉄道でおなじみのアプト式のラック式鉄道である。線路の間にあるギアを使って急勾配を上り下りしていく。
車内は普通の電車とそんなに変わらない。
運転席から前面展望を楽しむこともできる。
標高が下がってくると、次第に霧が晴れてきた。
途中駅で列車が交換する。
山麓の街に降りてきた。
カタルーニャ州営鉄道と接続する、モニストロルドモンセラート(Monistrol de Montserrat)駅に到着した。
カタルーニャ州営鉄道でバルセロナに帰る
ここから先程も乗った列車でバルセロナに引き返す。
3両編成の列車がやってきた。
モンセラートは有名な観光地・景勝地であるとともに、ロープウェイ・ラック式鉄道・ケーブルカーと、鉄道マニアにも楽しい場所である。
ぜひ気候のいい季節に訪れてほしい…。
つづく。