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twinrailの海外鉄道旅行記録

北京から嘉峪関まで寝台列車で中国を横断する 中国横断巡検 06-03

嘉峪関はゴビ砂漠に面した街である。万里の長城の最西部の河西回廊に位置し、シルクロード上の拠点となっている。

北京から嘉峪関まで寝台列車で33時間かけて横断した。

訪問日: 2014年3月2日

天安門を見学する

北京から列車に乗る前に、中国のシンボルである天安門を見学した。

朝もやの中の天安門に到着した。ピンが抜かれた消火器が大量に置いてあるが、これは2013年に天安門広場自動車突入事件が発生したばかりだからであるようだ。

毛沢東肖像画と警備する武装警察官。

天安門周辺の屋台はローカル感に溢れている。揚げパンがたくさん盛られていた。

北京駅から寝台列車に乗る

天安門から北京駅に移動した。

北京駅のチケット窓口には長蛇の列ができていた。2014年当時の中国の駅窓口はどこもこんな混雑だった。

2023年現在は、中国鉄道はチケットレス化されているため、このような光景も過去のものになっているのかもしれない。

駅の入り口で手荷物検査を受ける。駅の構内に入るだけでも検査を受けなければならない。

とはいえ、自分でX線検査機に荷物を放り込んで自分で持っていくだけのセルフサービスである。爆竹とか灯油など、明らかな危険物を持ち込んでいなければ特に何か言われることもない。

10:55発の快速K43列車、嘉峪関行きに乗る。待合室へと向かう。

北京駅の駅舎は古く、待合室もレトロ感が漂っていた。それ以上に昼間は照明がついていないためとても暗い。

改札口も無骨で重厚な鉄の扉で囲まれている。檻の中にいるような感じがした。

改札が始まり、跨線橋を抜けてホームへ向かう。北京駅は頭端式ターミナルだが、頭端部は荷物の搬入場になっており、一般客は立ち入れない模様である。荷物を積んだ運搬車がホーム上をせわしなく走り回っていた。

車両は25G型客車である。各車両のドアに車掌が待機し、改札を行っている。

牽引機は和諧(HX)D3C型電気機関車だった。

33時間かけて北京から嘉峪関へ行く

列車は北京を出発した。ここから33時間かけて終点の嘉峪関を目指す。この列車は嘉峪関への最短のルートではなく、フフホト・包頭など内モンゴルを経由するいわば「裏ルート」を通っていく。

一方で最も速い寝台列車は石家荘・太原を経由して、嘉峪関まで20時間程度で到着してしまう。この列車はかなり「鈍行」といえる。

北京を出ると、列車は荒涼とした大地を走っていく。

寝台列車の旅は楽しい。あっという間に日が暮れていった。

窓際の椅子に座ってカップ麺を食べる。この瞬間が鉄道旅の一番の醍醐味かもしれない。

21:18、内モンゴル自治区の首府であるフフホト駅に到着した。ここから先は車内の照明も消えて、ほとんどの乗客が就寝する。

翌朝07:26、列車は寧夏回族自治区に入り、首府の銀川に停車した。

銀川を過ぎると、列車はゴビ砂漠に入った。日本では見られない、砂だらけの景色の中を進んでいく。

見渡す限り砂漠だが、特に退屈することはなかった。砂漠を眺めて、時おり現れる町や駅を見ているだけで十分に楽しい。飽きたら寝台で昼寝すればいいので、最高の環境だった。

北京を出てから33時間、19:49に終点の嘉峪関に到着した。薄暗いホームに電光掲示板の文字がが赤く光っていた。

嘉峪関に泊まる

駅から路線バスに乗ってホテルへ向かう。

今回は嘉峪関の中心部・雄関広場に面した『匯力商務公寓』に宿泊した。酒泉鋼鉄という地元の製鉄会社のホテルであるらしい。

 

ホテルが煌々と輝いていた。光り方が猥雑すぎる。

ただ、中はごくふつうだった。中国のホテルの外観はこのくらい光るのが通常なのだろう。

つづく。