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twinrailの海外鉄道旅行記録

平渓線に乗って十分・金瓜石・九份を巡る 台湾半周巡検 04-06

台湾の観光地といえば写真の「九份」が大変有名である。「台湾」と画像検索すればだいたいこの写真が出てくるし、実際に九份に行けば日本人だらけである。

だが、九份がある台湾郊外の新北市東部はそれ以外にも「十分」や「金瓜石」などすばらしい名所がいくつもある。ローカル線「平渓線」(平溪線)とバスに乗って訪れた。

訪問日: 2013年9月23日

平渓線に乗る

台北駅から東方面への列車に乗って八堵駅に向かう。平渓線の列車は当時は多くが八堵駅から始発だった(現在は平渓線の列車は多くが深澳線に直通している)。

平渓線の実際の分岐駅は三貂嶺駅である。周りには山ばかりで何もない秘境駅である。

まずは三貂嶺駅から終点の菁桐駅まで乗り通す。この路線も内湾線や集集線と同じくDRC1000型が走っている。

菁桐駅は木造の駅舎が特徴的である。

駅の周囲は屋台などが立ち並び、ちょっとした観光地になっていた。

菁桐鉄道故事館(菁桐鐵道故事館)など鉄道グッズを売っているショップもあった。

菁桐から平渓線で引き返し、今度は途中の十分駅で降りる。

十分といえば、この線路沿いに立ち並んだ商店街が有名である。これで路面電車ではなく普通の鉄道であるからすごい。

列車が来ないときは、線路内で天灯(ランタン)を飛ばすのが十分の名物である。

金鉱山の跡地・金瓜石を巡る

平渓線で瑞芳駅へ戻り、そこからバスに乗って金瓜石へ向かう。台北方面から九份・金瓜石・水湳洞方面へは複数の系統のバスがあるが、ほとんどが瑞芳駅前を通るので、ここからバスに乗るのが本数も多くて便利である。

金瓜石は、かつて日本統治時代に金鉱山として発展したが、1987年に閉山した。かつての鉱山施設や住宅などがそのまま残っており、現在は観光地になっている。

坑道の跡や線路も保存されている。

金瓜石の街は山にへばりつくように広がっている。高いところに行けば東シナ海を望む絶景も見られる。

九份ほどではないが、ちょっとしたお洒落な路地裏などもある。九份ももちろん楽しいが、静かでしっとりとした雰囲気の金瓜石の街並みも大変よい。

九份で食べ歩きをする

ところ変わって、こちらがその九份である。金瓜石からはバスで10分もしないぐらいの距離にある。

こちらはわざわざ紹介するまでもない超有名観光地である。とはいえ単なる観光地ではなく、こちらも金瓜石と同じく元々は金の採掘で栄えた街であることもポイントである。

街全体がテーマパークのようになっているとはいえ、レトロな街並みの路地裏というのはやはり撮っていてワクワクする。

食べ物も店もお土産の店もたくさんある。一通り買い食いを楽しんだ。

EMU1200自強号に乗って台北に帰る

九份からの帰りは基隆客運の788系統バスで基隆に行く。瑞芳駅前で多くの人が降りた後は、深澳坑路と呼ばれる山あいの道を通っていく。

1時間弱で基隆駅に到着した。基隆は台湾の北の海の玄関口である。

基隆駅20:16発の西部幹線自強号155列車に乗車した。車種はEMU1200である。2013年当時からかなりレアな車種であったが、2022年3月に定期運行が終了したようである。台北には20:57に到着した。

つづく。