「朝鮮」と「温泉」という言葉が結びつく人はあまりいないだろう。しかし朝鮮には温泉があるし、旅館に宿泊することもできる。
旅館には卓球場やゲームコーナーもあるし、なによりあの「ハマグリのガソリン焼き」を食べることもできる。
(たぶん)本邦初公開の朝鮮の温泉レポート。
訪問日: 2019年9月14日
龍岡温泉の旅館に泊まる
温泉郡の市街地を出て、柵に囲まれ厳重に警備されたゲートを通ると、本日の宿泊地・龍岡温泉の旅館に到着した。
名称は龍岡温湯院(룡강온탕원)というらしい。警備状況から察するに、現地では高級リゾート地といった扱いなのだろうか。
ホテルのベッドはこんな感じである。ホテルというか実家感がすごい。
設備やアメニティはまあまあ普通である。
凄いのはこの内風呂である。なんと60度以上はあろうかという源泉が蛇口からものすごい勢いで吹き出してくる。夕方に湯を貯めたが、熱すぎて翌朝に冷めるまで入れなかった。源泉へのこだわりを感じさせる本格派の温泉だ。
(たぶん)本邦初公開・龍岡温泉の大浴場に浸かる
そして嬉しいことに、なんと巨大な大浴場がある。といっても手前の大きい浴槽は28度ぐらいの水風呂で、40度ぐらいあるのは奥の小さくて丸い浴槽だけである。
温泉でくつろぐメンバー。ちなみに泉質としては非常に塩分が強く、目に入るとメチャメチャ痛い。
そんなこんなで合計2時間ぐらい入っていた。ガイドからは「湯あたりしやすいので15分ぐらいずつ入ってくださいね」と言われていたのだが、翌朝「ずいぶん長く入っていましたね」と言われたので「2時間ぐらい…」と答えたら「2時間!?」とビックリされてしまった。人の話はちゃんと聞こう。
ハマグリのガソリン焼きを食べる
夕飯前にハマグリのガソリン焼きでBBQをする。奥のボトルがガソリンである。世界で(おそらく)ここでだけしか見られない調理風景だと思う。
ホテルの係員にガソリンをかけて燃やしてもらう。
メンバーもガソリンを掛ける。ちょっと怖い。
でも焚き火みたいで楽しい。
焼き上がったハマグリを食べる。南浦はハマグリの名産地であり、身がプリプリに詰まっていてメチャクチャ美味しい。朝鮮焼酎と一緒に食べるのが最高である。
温泉ホテルを満喫する
ハマグリをたらふく食べた後にもさらに夕食が用意された。大同江麦酒は相変わらず飲み放題である。
ホテルには卓球場もある。湯上がりに卓球をするのは朝鮮も同じだった。
ビリヤード場もあった。
翌朝の朝食はビュッフェ形式だった。
朝食。ふつうのホテルの朝食と変わりない。
気持ちいい朝を迎えた。これから平壌へと戻る。
つづく。