かつてNHKで「プロジェクトX」という番組があった。2003年の紅白歌合戦で中島みゆきが黒四ダムから生中継で歌っていた姿を覚えている人もいるだろう。
西海閘門は、言わば朝鮮版の「プロジェクトX」である。朝鮮最大級の土木建造物の姿を、南浦の風景と共にお届けする。
訪問日: 2019年9月15日
温泉郡の車窓を眺める
ホテルを出発して、一般道を走行していく。
道行く人々はほとんどが自転車に乗っている。おそらく自転車のみで何十kmと延々と漕いでいくのであろう。
農村の風景が延々と続いていく。
漆喰と瓦の家が続く朝鮮の農村風景は、おそらく李氏朝鮮時代からほとんど変わっていないのであろう。
子どもたちがどこかに走っていく。
牛車も現役で走っている。
トラクターも博物館から出てきたような出で立ちをしている。
線路が見える。草むしりをするような格好で保線作業をしていた。
腕木信号機。
朝鮮最大級の土木建造物・西海閘門を見学する
西海閘門(서해갑문)駅の脇を通過する。
西海閘門の記念碑が見えた。
西海閘門(서해갑문)は、全長8kmに及ぶ超巨大な堰堤であり、朝鮮のシンボルの一つにもなっている。
堰堤は向こう側が霞むほどに長い。人々は8kmの距離を自転車で走っていく。
堰堤を渡りきり、水門に到着する。朝鮮鉄道の西海閘門線が並走している。
西海閘門の展示館を訪れる。
展示館内にある西海閘門の模型。
展示館内では「プロジェクトX」のような建設ドキュメンタリー映像が見られる。同大な予算と人員、そして犠牲の上に作られたのがこの西海閘門なのである。
展示館から山を登り、展望台に来た。
展望台から西海閘門を眺める。
西海閘門近辺の漁港の風景。錆びついた漁船が漂っている。
南浦市街の車窓を眺める
市街地内を通る線路。
市内のバス停留所。
中心部を通る道路。
アパート・マンション。
中心部になるとビルの外壁も整っている。
南浦市街地を抜けて、平壌南浦高速道路(青年英雄道路)に入る。
次回は高速道路を降りて、朝鮮の田舎の村を訪れる。
つづく。