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twinrailの海外鉄道旅行記録

台東線普快車で日本製気動車に乗る 台湾一周巡検 07-04

台湾の普快車といえば南廻線の客車が有名だが、台東線の気動車も存在していた。

日本生まれのレトロな気動車に乗ってきた。

訪問日: 2014年4月1日

台東線の名物駅弁・池上弁当を食べる

台東駅に到着した。

 

台東駅もよくある台湾の駅の造りをしている。

 

東部幹線の自強号233列車列車に乗車する。台東を14:45に出発した。

 

池上駅に15:27に到着する。ここ池上駅は「池上弁当」という駅弁で有名だ。ホームでも駅弁の立ち売りをやっていた。

 

一見すると駅舎とはわからないほど地味だった。

 

駅を降りて「悟饕池上飯包文化故事館」にやってきた。古い車両も置いてある池上弁当の老舗である。ここで駅弁を購入した。

 

店内も学校の教室のような造りになっていたりして面白い。

 

ちなみに「池上弁当」は複数の弁当業者が作っている。駅前には「全美行鉄路月台池上弁当」という店もあった。

 

自強号305列車(写真右の列車)に乗る。池上を16:03に出発した。

 

玉里駅に16:31に到着した。

 

台東線の普快車「光華号」に乗る

台東線の普快車はDR2700型気動車により運行されていた。DR2700型は1966年に日本の東急車両で製造されたもので、当初は「光華号」という最速の種別に使用されていた。終末期は台東線の普快車のみで走行しており、2014年7月15日に運用を終了した。

私が乗車したのが2014年4月1日であったので、運行終了3ヶ月前に乗車したことになる。

 

玉里駅のホームに花蓮行の普快車4677列車が到着した。

 

銀色のステンレス車体だが、反対側は黄色に塗られている。

 

車内はクロスシートである。車内中央部の丸形にくり抜かれた部分には排気管が通っているらしい。冷房はないが扇風機が設置されていて、窓も大きく開けられる。

 

運転台の様子。驚いたことにボロボロの車体に速度計の液晶画面がついていた。

 

運転台の横は前面が展望できる特等席である。

 

列車は玉里を17:20に発車した。南廻線に比べると、台東線の普快車の車窓は至って普通である。加えて、雨も降っていたので窓を開けることもできなかった。ものすごく地味な列車だったが、かつての最速列車の最後の姿を見られてよかったと思う。

 

2時間ほど経って、終点の花蓮に19:33に到着した。この日は花蓮で一泊した。

 

プユマ号で花蓮から瑞芳へ向かう

 



翌朝、花蓮を出発する。

 

東部幹線のプユマ号207列車に乗車する。

 

プユマ号に使われているTEMU2000型は日本車両が製造している。車内もどことなく日本っぽいかもしれない。列車は花蓮を08:00に出発した。

 

 

瑞芳駅に09:40に到着する。ここで基隆客運の路線バス856系統に乗車する。

 



九份、金瓜石などの有名な観光地を通過し、辿り着いたのがこの水湳洞である。

「水湳洞選煉廠遺址」は1933年に建設された浮遊式選鉱場である。13層にもわたる巨大な構造から「十三層遺址」とも呼ばれているという。訪問した時は霧に包まれており、幻想的な光景が広がっていた。

 

 

水湳洞の向かいの海は「陰陽海」と呼ばれ、青色と黄色の水が混ざっている。鉱山から溶け出した鉄イオンにより生み出される奇景である。

 

再び同じバスに乗って、瑞芳駅に戻った。

 

つづく。