韓国にも駅近の温泉があると聞いて入りに行ってみた。韓国にも温泉街があり、日本と似ているようで違う雰囲気を持っている。
その帰りにはソウルからはいなくなってしまった日本製の特急電車「ヌリロ号」にも乗った。
訪問日: 2013年12月27日
水原の世界遺産・華城を歩く
義王の鉄道博物館から地下鉄1号線で水原へ移動した。
水原はソウル首都圏郊外の都市であるが、観光の目玉として世界遺産になった「華城」がある。1796年に完成した城郭で、全長は約6kmある。
水原駅から来ると、ここ八達門が一番最初に目に入る。城郭の南側にあたる。
城郭建築に関して一切の知識を持たない私が乏しい語彙力で表現するならば「プチ万里の長城」であろう。城郭なので当然だが坂や階段が多い。凍結しているのでメチャメチャ滑りそうになった。
ちなみに城郭内が旧市街というわけでもないので、城郭の内と外では特に変わるところはない。延々とふつうの韓国の街並みが続いている。
西側にあたる華西門。
華虹門では城郭と河川が交わっている。
華城をおおむね一周してきて水原駅に戻ってきた。
温陽温泉・新泉湯に入る
京釜線の益山行ムグンファ号1561列車に乗る。水原を14:53に出発する。水原は京釜線や長項線、湖南線など多方面への列車が停車する駅なので本数も多い。
1時間ほどして、15:47に温陽温泉駅に到着した。モダンできれいな高架駅だ。
温陽温泉駅の駅舎は新幹線の駅のように大きい。ちなみにここはソウルから鉄道で100km離れているが、ここはまだ地下鉄1号線が来ている。いちおう「地下鉄で行ける温泉街」なのだ。
温陽温泉駅前にはすぐ温泉街が広がっている。といっても風情ある旅館が立ち並ぶというよりはごくふつうの地方都市である。
今回は日帰り温泉の新泉湯(신천탕)に入ることにした。食事や休憩はできないが、浴槽が広くてのんびりできる温泉銭湯である。
温泉の泉質はインターネット上の情報によると弱アルカリ性のラジウム泉らしい。お湯は無色無臭で、特に特徴的ではない。
そしてとにかくお湯が熱かった。韓国でも娯楽要素が少ないストイックな温泉は熱めなのだなあと感じた。
ヌリロ号に乗る
温陽温泉発17:36のヌリロ号1738列車に乗ってソウルへ帰る。(写真はソウル駅で撮影。)
なんとなくJR681系に似ている気がするが、そもそも日立製の車両である。座席も何か見慣れた感じがする。
車内の様子。全体的に日本と同様の雰囲気があるが、ところどころにオリジナルっぽさもある。
ソウル駅に19:07に到着した。
電車が動かない?
ここからは余談だが、ソウル駅の窓口が大混雑している。
「労働組合のストライキにより、列車に運休が生じています。ご乗車の前に運行状況をご確認ください。ご不便をおかけすることをお詫び申し上げます。」
「運行中止列車」
というわけで、実はこの旅行中、Korailはストライキにより多数の運休が生じていた。Korail Passの特性を利用して柔軟に旅程の組み換えを行ったため、私自身は旅行自体にはさほど影響はなかった。とはいえ、大量に立ち客が乗っている列車があったりと、影響を受けた乗客も多かったようである。
つづく。