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twinrailの海外鉄道旅行記録

韓国・義王の鉄道博物館を見学する 韓国周遊巡検 05-06

韓国にも鉄道博物館がある。ソウルから南へ地下鉄で1時間ほど行った義王市に存在している。韓国には他にも鉄道を展示した博物館などはあるが、鉄道に特化しかつ大規模なものはここだけである。

そんな韓国の鉄道博物館に行ってみた。

訪問日: 2013年12月27日

義王駅に降りる

ソウル駅から地下鉄1号線で南へ1時間弱、義王(의왕)駅で降りる。

 

地下鉄とはいえ地上を走る。いわゆる列車線と電車線の複々線区間になっている。東京でいえば常磐緩行線の郊外のようなポジションの駅だ。

 

改札機も日本の古いものにそっくりである。

 

駅の外観もハングルでなければ東京の郊外の駅のようだ。

 

鉄道博物館の屋外展示を見る

義王駅から徒歩10分ほどで鉄道博物館に到着する。まずは屋外の車両展示を見てみたい。

 

日本国鉄キハ52系っぽいこの車両は、新潟鉄工所製で1963年に作られた気動車672号だ。ソウル~仁川の京仁線で使われていた。

 

1966年川崎重工製の気動車9163号。

 

日本国鉄301系っぽい車両は、ソウル地下鉄最初の車両である1000系である。1974年に日本車両で製造された。

 

同型式のこちらは1977年に韓国国内で最初に製造された車両である。

 

ミカサ型(미카3)161号機蒸気機関車。1940年の日本車両製で、朝鮮総督府鉄道で使用されていた。

 

1942年製、パシコ型(파시5)23号蒸気機関車

 

1927年に製造され、朝鮮総督府鉄道の展望車として使われていた車両。1955年以降、李承晩、朴正熙大統領の専用車両として使われていた。

 

同じく朝鮮総督府鉄道で使われていた1936年製の展望車。1958年に改造され駐韓国連軍司令官専用客車になっていた。

 

1980年大宇重工製、優等形電気動車(우등형 전기 동차)9900系電車9904号車。ムグンファ号などに使用されていた。

 

9900系の運転台の様子。

 

9900系の車内の様子。外観も内装もどこか日本の国鉄型特急っぽさがあるが、これは日立と技術提携していたようである。

 

9900系の座席は転換クロスシートである。

 

こちらのディーゼル機関車は1959年のアメリカのALCO製3100型3102号機である。

 

1962年製造のピドゥルギ号用の12061号客車。

 

12061号客車の車内の様子。

 

ヒョギ(혀기)11型蒸気機関車13号機。1937年製造で、狭軌路線である水原~仁川間の水仁線で使われていた。

 

鉄道博物館の屋内を見学する

屋内にも多数の展示があるので、私が個人的に気になったものを抜粋する。

 

南北鉄道の連結についての解説。

 

南北鉄道の連結に関する写真。

 

JR九州から寄贈された787系電車の模型。

 

韓国の客車一覧。

 

韓国の機関車・電車一覧。

 

鉄道制服の展示。

 

列車員の制服。

 

駅員の制服。

 

通票閉塞機(통표 폐색기)。日本のものにそっくりだが、日本製なのかは不明である。

 

ソウル地下鉄などで使われている改札機。これもかなり日本のものに似ている。

 

鉄道博物館の見学をこれで終えて、再び地下鉄に乗って水原に向かう。

つづく。