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twinrailの海外鉄道旅行記録

高雄の旧打狗駅故事館を見学し鼓山旗津フェリーに乗る 台湾半周巡検 04-04

旧打狗駅故事館(舊打狗驛故事館)は、台湾の高雄にある鉄道博物館である。

博物館を訪問するのと併せて、近くにある鼓山~旗津のフェリーにも乗船した。

訪問日: 2013年9月19日

台南の観光名所を巡る

嘉義駅から台南駅にやってきた。駅前の銅像は世界史でも有名な鄭成功である。台湾の歴史的英雄であるが、特に台南はゆかりが深い。

観光に出かけるため、台南駅から海側に移動する。

 

台南の観光名所の一つが安平古堡である。台湾のオランダ統治時代はゼーランディア城(Fort Zeelandia)と呼ばれていたが、先ほどの鄭成功が政権を樹立してからは安平城と呼ばれるようになった。

 

近くにある徳記洋行(德記洋行)は、かつてイギリスの貿易会社だった建物で、こちらも台南の観光名所の一つになっている。

 

付近にある安平樹屋は徳記洋行の倉庫であるが、ガジュマルが絡まった見た目から有名になった。

 

安平を離れ、市内中心部に戻ってくる。赤崁楼(赤崁樓)も有名なスポットの一つである。元々はオランダが建設したプロヴィンティア城(Fort Provintia)であり、その後鄭成功により占拠された。

 

臺南の観光を終えて、今日は駅前の光華大飯店に宿泊した。


高雄の蓮池潭を観光する

翌朝、西部幹線莒光号503列車に乗って移動する。台南を09:28に出た。

完全に失念していたのだが、この日(2013年9月19日)は中秋節であった。この莒光号にも多くの人が詰めかけ、デッキまで満員であった。

 

新左営(新左營)駅で降りる。高速鉄道の左営(左營)駅が併設する大きな駅だ。ちなみに台湾鉄道の左営駅は新左営駅の一つ隣の駅である。紛らわしいことこの上ない。

 

新左営駅の近くにある蓮池潭は高雄を代表する観光地である。中でも龍虎塔は最も有名なスポットである。

 

旧打狗駅故事館を見学する

高雄地下鉄に乗って西子湾(西子灣)駅に来た。この一帯は哈瑪星(Há-má-seng)と呼ばれており、日本統治時代に「浜線」と呼ばれていた鉄道が由来になっている。

 

その「浜線」が通っていた高雄港駅(旧・打狗駅)の駅舎を再利用した博物館がこの旧打狗駅故事館である。周囲は操車場の跡地が整備されており、車両も何両か展示されている。

 

CT259号蒸気機関車三菱重工業製で、日本のC55形と同型式である。

 

DT609号蒸気機関車は汽車製造製で、日本の9600形と同型式である。

 

35SP32426客車は川崎車両製である。

 

45PBK32952電源荷物車は日本車輌製である。

 

鼓山~旗津のフェリーに乗る

高雄市営フェリー(高雄市輪船)の鼓山~旗津の航路にやってきた。

 


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このフェリーは高雄市街地と防波堤のような細長い島になっている旗津区を結んでいる。海底トンネルは市街地とは反対側に1本あるだけなので、徒歩やバイクはフェリーを使うのが主流のようである。

 

海を渡り旗津に到着する。やはり中秋節だからか、ものすごい数の人がいる。帰りは1時間待ちを覚悟しないといけない。

 

高雄港は台湾最大の港であり、世界有数の巨大港でもある。港を行き交う船や高雄のスカイラインを眺めているだけでも楽しい。

 

夕暮れも近くなり、フェリーで本土に戻る。やはり1時間待ちは避けられなかった……。

 

高雄の六合夜市で夕食を食べる

西子湾駅から高雄地下鉄橙線で美麗島駅に行く。美麗島駅といえばこのパブリックアート「光之穹頂」で有名である。

 

紅線に乗り換えて高雄駅に来た。写真の駅舎は2018年に建て替えられ、現在は地下駅になっている。

 

今日の夕飯は高雄駅と美麗島駅の間にある六合夜市にする。先日訪れた台中の逢甲夜市がローカル感が強い雰囲気だったのに比べて、こちらは観光客が多い気がする。日本人観光客も多いし、団体客も何組か見かけた。

 

宿は高雄駅近くのシングルイン(單人房住宿空間)にした。やや広め部屋があるカプセルホテルである。台湾には珍しく大浴場とサウナがあり、久々に広いお風呂に入れた。

つづく。