コロナ禍前は年に3,4回というペースで海外旅行に行っていた。その中でも特に東アジアが好きで、朝鮮を初め、韓国・台湾・中国・香港などには何度も行っていた。
しかし、小さい頃は全く海外に行ったことがなく、初めて海外に行ったのは大学1年生になってからだった。行き先もアジアではなくドイツのミュンヘンであった。
初めての海外に行ったときのことを振り返ろうと思う。
訪問日: 2012年8月28日
初めての海外旅行の準備をする
きっかけは高校時代の鉄道仲間の友人の家族がドイツのミュンヘンに赴任したことであった。かつては青春18きっぷで日本中を鉄道で旅をしたわけだが、海外でも同じことをしてみようということだ。
ヨーロッパなので、青春18きっぷの代わりにユーレイルパスを使うことにした。青春18きっぷと違って特急相当の列車も乗れるので大変ありがたい。
現在は発売していないようだが、2012年当時は隣接する2ヶ国で利用できるパスというのがあった。それを使ってドイツと隣接するスイスを周遊することにした。
ちなみに、ユーレイルパスも今ではアプリが主流になっているようだが、当時は紙のチケットであった。駅で改札印を押してもらい、自分で使用する日付を書き込む……というものだった。時代の流れを感じる。
初めて国際線に乗る
朝4時、羽田空港に到着した。人も少なく閑散としている。友人とはミュンヘン現地で合流することになっているため、この時点ではまだ一人である。
今回は早朝便の飛行機に乗ることにした。だが、空港で野宿するのがしんどいと思ったので、蒲田のネットカフェに泊まってタクシーで羽田空港に行くことにした。
しかし、目的のネットカフェが満席で、しかなたく行った先が一部界隈では"日本最安"と有名な個性的なネットカフェだった。結論から言えば、羽田空港のベンチのほうがよほど綺麗だった。
初めて乗った国際線の飛行機は、ブリティッシュエアウェイズBA8便であった。06:25に羽田空港を離陸する。
10:35にロンドン・ヒースロー空港に着陸した。ここで乗り換えである。
乗り換え先も同じくブリティッシュエアウェイズのBA952便である。2時間ちょっとののち、12:45に離陸する。15:35、ミュンヘン空港に着陸し、ここで友人と合流した。
いま思い返すに、いくら大学1年生かつ現地で合流とはいえ、初めての海外旅行をいきなり一人で行うのはかなり緊張感があった。一方で、この経験をして以降、海外旅行で緊張することも特にない。えてして、最初はあえてこのぐらいハードなほうが、あとあと長続きしやすいのかもしれない。
ミュンヘンの電車を撮る
友人の家族の家に上がり、荷物を置かせてもらってから、ミュンヘンの街歩きに出た。
Sバーンに乗って中心街にあるマリエンプラッツ(Marienplatz)駅に来た。この駅はいわばミュンヘンの名鉄名古屋駅である。ミュンヘン各地からの列車が一本の線路に集結して、また各地に向かっていく。全ての列車が同じホームを通るため、列車は次々にやってくる。
地上に上がり、マリエン広場(Marienplatz)に出る。写真に見える聖ペーター教会(Peterskirche)に昇り、街を一望した。
さて、初めての海外旅行だが、鉄道オタクのやることは一つである。
R2.3型。
日本と同じく鉄道撮影に勤しむことで、初めての海外旅行でも感覚を掴んできた気がする。異国の地でも同じルーティーンを行うことでだんだんと慣れていくことができるのだ。もう少しマトモなルーティーンを持っていたほうがいいと思う。
つづく。